10/26/2010

蕎麦屋の能書き


10月30日台風が関東に接近中、弊店只今開店休業中でございます(笑)

というわけで、今日は蕎麦という穀物について少し書きます。


この時期どこのお蕎麦屋さんも”新そば”のポスターを張り出します。北は北海道から収穫がはじまり、それが南下していきます。先日鹿児島の蕎麦農家さんに問い合わせると11月の終わりに収穫とおっしゃってました。先週から平日に限りお出ししている新蕎麦の品種は”きたわせ”といいまして、これは現在北海道で栽培する改良品種の主力になってます。


蕎麦を”在来種”と”改良品種”の二つに大きく分けますと、在来種とはある地域で昔から作られ続けている品種(ただ蕎麦は昆虫などが花粉を運んで実をつける他花受精の植物なので他品種と交雑しやすくその為はっきりとした品種区分がなく、その地名を頭につけて徳島在来、会津在来などと呼ぶ)です。対して改良品種とは、農業試験場などが在来種から良い部分を固定且つ欠点を改善し、栽培しやすく安定した収穫量を確保する為に作られた品種です。



最近、在来種の蕎麦が脚光を浴びています。安定供給の難しさ、仕入価格が高い、入手ルートが分かりにくいなどの商売上のデメリットを凌駕する感動が在来種の蕎麦にはあるそうです。近い将来チャレンジしたいものです。  


ps.弊店の石臼で挽いたカナダ産¥600せいろも十分おいしいですのでよろしくお願いいたします。